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ジギー・スターダスト

 「デヴィット・ボウイ詩集~スピード・オヴ・ライフ~」古川貴之著を読む。

 著者の古川氏は、アルバム「THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS」、和訳すれば「ジギー・スターダスト&ザ・スパイダース・フロム・マーズの栄枯盛衰」について、ボウイの愛読書であるジャック・ケルアックの「路上」に”like spiders across the stars”という一節が登場するから、”spiders”の命名は恐らくこの一節からであろうと指摘している。そしてありがたいことに、「路上」から問題の一節の前後を引用してくれているのだ。

 「唯一私を惹きつける人種というのは狂った人々、つまり、狂ったように生き、狂ったように話し、狂ったように救いを求める、一度に何でもかんでも望む連中で、決して欠伸をしたり、月並みなことを言ったりせず、まるで蜘蛛の群が星影をよぎるが如くに炸裂する最高に眩しいローマ花火のように燃えに燃え、ひたすら燃えまくる連中なのだ。で、その花火の真ん中に青い光がパッと弾けて、みんな『うあああ』なんてね。そういう若者たちのこと、ゲーテのドイツでは何て呼んだのかな?」 

 さらに、90年に行われたボウイのインタビューからの引用が続く。

 「過去作品を聴き返して僕が面白いと思ったのは、初期作品における燃えるような情熱のすごさだね。ほんと破れかぶれなまでの激しさがあるよ。とにかく聴いて欲しくてしようがなかったんだなあ、っていう。可愛いもんだというか、困ったもんだというか、よく分かんないけど、とにかく、置き去りにされてたまるか、っていう感じが物凄く伝わってくるんだよね。」

 1972年当時、このアルバムはそのコンセプトが充分に理解されていなかったためか、固有名詞を直訳した邦題「屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群」として発売されたという。 トケオ

Photo出火吐暴威

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