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おいしい資本主義

近藤康太郎著「おいしい資本主義」を読む。

朝日新聞の名物記者であり都会っ子の著者が、資本主義から半分降りるために「オルタナ農夫」を目指し、九州の田舎で米作りをする。・・・その実験のドタバタぶりは「アロハで田植えしてみました」という連載記事として朝日新聞に掲載され、ずいぶん評判になったのだとか。

本書はその「米作り体験記」に加えて、これまでに多くの著作を出してきた著者の、知的蓄積をベースにした「哲学的考察」をプラスしたものであるようだ。

とにかく登場人物が多彩である。遠藤賢司、太宰治、アレクサンドル・デュマ、頭脳警察、スライ&ファミリー・ストーン、ジェイムス・ジョイス、ピート・シーガー、岡倉天心など個性的で魅力的な人物が順不同に登場し、自在に引用されているから読んでいて楽しいし、なるほどと思う点も多い。

例えば、「未来のユートピアを語る者は、必ずその世界の独裁者だ」というハンナ・アーレントの言葉を引いて、著者は次のように語っている。

「理想の社会なんて語るな。革命なんか、犬にでも食わせろ。社会や世間じゃない。自分が変わるんだ。革命を起こすなら社会じゃない。自分に、革命を起こすんだ。」   トケオ

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