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アメリカのライト・ヴァース

西原克政著「アメリカのライト・ヴァース 揮発性の美学」(港の人)を読む。

「自分が軽いと考えるため天使は飛べるのだ」
G.K.チェスタートンの言葉が、まず印象に残る。
   
「詩(あるいはヘビー・ヴァース)の目的とするところは、美の形態への理解を追求することである。それに対して、ライト・ヴァースの目的は、美が脱ぎ捨てた服の方が美しいという誤解を奨励することである。」
モリス・ビショップのライト・ヴァースの定義は、宿敵である高級な詩(ヘビー・ヴァース)に対して、非常に風刺がきいている。

「ふたつのシャボン玉がたがいの球面に虹を見つけた。そしておたがいにこう言いながら消えていった。『虹を30秒つかめただけでもシャボン玉に生まれてきた甲斐があったね』」
カール・サンドバーグの詩を引用しておいて、著者の西原氏は次のように書いている。

「この作品には、ライト・ヴァースのいろんな要素が凝縮されている。それは『簡潔な文体』『軽やかさ』『適切な詩の長さ』などである。特に『軽やかさ』を言い換えれば『揮発性』ということに逢着する。皮膚にさっと触れて、一陣の涼風を感じさせたかと思うと、あっという間にいなくなってしまう消毒用アルコールの感触ににている。」

最後はエズラ・パウンドの詩で終わる。
「そして李白もまた酔っぱらって死んだ。黄河に浮かんだ月を抱こうとしたのだ。」トケオ

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コメント

先日、私も酔っぱらって死のうと思ってお店を覗いたら、満席だったので入ること叶わず死にきれませんでした。
また近々死ににいきます!

乱駆郎さん、こんにちは。はいはい、いつでも死ににいらしてくださいね〜。

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