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甲子園の奇跡

門田隆将著「甲子園の奇跡 斎藤佑樹と早実百年物語」(講談社文庫)を読む。

1931年夏の甲子園1回戦、中京商業にサヨナラ負けを喫して、早稲田実業のピッチャー島津雅男が、マウンド上に崩れ落ちる。中京商業のこの1勝は、このあと「夏の大会3連覇」を達成することになる中京商業の「最初の1勝」である。

それから75年がたった2006年夏、中京商業以来の「夏3連覇」に駒大苫小牧がのぞむ。今度はその「最後の1勝」を阻むべく、奇しくも同じ早稲田実業のピッチャー斎藤佑樹がマウンドに立ちはだかる。

本書によると、斎藤はこの「時空を超えた因縁」を、あらかじめ知った上であの試合にのぞみ、当時92才の島津もしっかりと母校の初優勝を見届けている。

2人の間に存在するのは、百年にわたる早稲田実業野球部の、長い歴史の物語である。そこに登場する王貞治、宮井勝成、荒木大輔、小沢章一、和田明といった名選手名監督のエピソードがとても興味深く、現監督の和泉実による「百年分の言霊」という解説も感動的であった。トケオ

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1958年東都大学野球リーグ優勝。学習院大学野球部監督でもあった島津雅男。 

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