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近藤篤山の教え

  高校野球、愛媛県大会の決勝戦をテレビ観戦していて、甲子園初出場を決めた小松高校の校歌を初めて聴いた。

  小松の芽立ち さはやかに

  道前の野は 展けたり

  若人集ふ この岡や

  名も養正と呼ばれつつ

 小松高校のルーツは、江戸時代に学問好きの藩主である一柳頼親が、藩の教育を盛んにするため、伊予聖人と呼ばれた近藤篤山(1766~1846)を招聘して創らせた「養正館」であることを思い出す。

  篤山は男子には「立志」(りっし)、「慎独」(しんどく)、「求己」(きゅうき)の三戎を、女子には「四如のたとえ」というものを教えている。

  三戎の「立志」は「志を立てることが大切だ」ということ。「慎独」は「独りを慎むことが大切だ」ということ。「求己」は「己に求めることが大切だ」ということである。

  「四如のたとえ」を解りやすく言い直すと、「目上の人に仕える時は、布団を敷くようにホッコリとキチンと」、「客をもてなす時は、家具を扱うように静かに大事に」、「人に仕事をさせる時は、火を焚くように焚き過ぎたりふすべたりせず」、「自分が仕事をする時は、水を使うように惜しげもなくサッパリと」というものである。

  小松高校がある小高い丘は、今も「養正が丘」と呼ばれていて、坂の途中に近藤篤山の墓があり、静かに道前平野を見下ろしている。篤山ゆかりの小松高校の校歌を、ぜひとも甲子園球場で聴いてみたいものである。トケオ

  Photo 近藤篤山

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