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近藤篤山の教え

  高校野球、愛媛県大会の決勝戦をテレビ観戦していて、甲子園初出場を決めた小松高校の校歌を初めて聴いた。

  小松の芽立ち さはやかに

  道前の野は 展けたり

  若人集ふ この岡や

  名も養正と呼ばれつつ

 小松高校のルーツは、江戸時代に学問好きの藩主である一柳頼親が、藩の教育を盛んにするため、伊予聖人と呼ばれた近藤篤山(1766~1846)を招聘して創らせた「養正館」であることを思い出す。

  篤山は男子には「立志」(りっし)、「慎独」(しんどく)、「求己」(きゅうき)の三戎を、女子には「四如のたとえ」というものを教えている。

  三戎の「立志」は「志を立てることが大切だ」ということ。「慎独」は「独りを慎むことが大切だ」ということ。「求己」は「己に求めることが大切だ」ということである。

  「四如のたとえ」を解りやすく言い直すと、「目上の人に仕える時は、布団を敷くようにホッコリとキチンと」、「客をもてなす時は、家具を扱うように静かに大事に」、「人に仕事をさせる時は、火を焚くように焚き過ぎたりふすべたりせず」、「自分が仕事をする時は、水を使うように惜しげもなくサッパリと」というものである。

  小松高校がある小高い丘は、今も「養正が丘」と呼ばれていて、坂の途中に近藤篤山の墓があり、静かに道前平野を見下ろしている。篤山ゆかりの小松高校の校歌を、ぜひとも甲子園球場で聴いてみたいものである。トケオ

  Photo 近藤篤山

艷消しな大坂

  鈴木博之著「建築の遺伝子」を読む。建築家村野藤吾による、建築家吉田五十八追悼の「吉田流私見」という文章が引用されていて、とても興味深い。 

  「このほど東京のある建物に『かけあんどん』をつけるので、スケッチを渡して作らせたところ、できあがったのを見て驚いた。驚いたというより、出来のいいのに感嘆したのである。繊細で刃物のように切れるかと思うほど、隅々や桟は美しく清潔で、定規で引いたような正確な出来ばえであった。そこでふと思いあたったことだが、このあたりにも吉田先生の影響が浸透しているのかもしれないと感じた。指物のことになるが、東京と関西とではよく言われるとおり手法も感じも違う。味覚ほどでないにしても東京の方は堅く、しかし、磨きたてた美しさがあり、どことなくつけ味の感じがないでもない。ところが関西の方はどこかに艷消しでソフトなように思う。」

  一読に解るとおり、「定規で引いたような」出来ばえは、村野にとっては素晴らしくはあっても、自らのものではない。「どこかに艷消しでソフトな」ものこそが自己の造形感覚にふさわしい世界であるのだろう。谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」や小出楢重の随筆などにも通じるこの感覚は、デザインを「遊ぶ」余裕すら感じさせる、落ち着きがあり成熟した、大坂(あえて大阪でなく)の文化的風土ではないかと思う。トケオ

  Photo  小出楢重の挿絵

7月のお休みとヒトコマ宗ちゃん

台風8号が各地で猛威を振るっています。充分ご注意願います。

さて、遅ればせながらホヤケンの7月のお休みです。

13日(日)、21日(月)、27(日)です。

20日は営業しますので、よろしくお願い致します。


しかしムシムシ蒸し暑いですね。

我が家の愛猫も夏バテ気味で、一日中グッタリ寝てばかりいます。

今年は猛暑になるのか、ゴーヤカレーを食べて(PR)夏を乗り切りましょう!

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