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「猫だましい」

「猫だましい」 河合隼雄著 新潮社 という本を読みました。

人間という存在全体を「心」と「体」に区分した途端に失われるもの、それを「たましい」と考えてみてはどうであろう。それは連続体の本質である。(本文抜粋)

いきなりこれだけを抜粋してもナンですが、続きも含めて大雑把に意訳すると、
心と体を区別し人間を「物体」とすることにより発展した近代科学は、人間の心と体の連続体としての全体性、すなわち「たましい」を失ってしまった。
たましい、それ自体を取り出すことは出来ないが、そのはたらきを顕現するものとして猫を語ろう。
ということでしょうか。

猫の、なにか不可解さ、信頼し難いような感じ、人間に対する独立の立場が、たましいの、とらえどころのなさを語るのに適当なのでしょう。
ま、難しいことを言っているようですが、臨床心理家らしく、猫好きの理由を説明している(言い訳?)のですね。
内容は、猫を主人公、ないし重要な登場人物とする物語が紹介され、猫好きのための読書案内になっていて、お気楽に読んで楽しめます。


身近にみても、やはり猫にはコントロール出来ない部分があるようです。
以前飼っていた黒猫の「アル」のこと。
普段はゆったりとした本当におとなしい猫なのですが、極々たまに、スイッチが入るとかなり凶暴になるのです。
爪で引っかいたり噛んだりといったことですが、人の瞼や首筋、いわゆる急所を狙ってきます。
その攻撃の的確な残酷さ!
今まで機嫌良くいたと思っていたら、こちらが何もしていないのに、まさに豹変して突然に爪を立ててくるとは。
なんとも不可解でした。

今の猫の「宗」はそこまでの大胆さはないのですが、やはり遊びの中に野生を感じる時があります。
人が通るところに待ち伏せしていて、パッとジャンプして飛びかかり、こちらが驚くのを楽しんでいます。
猫が人を狩っているんです。
そんな時の宗は、瞳がキラキラして、とても綺麗。
襲われているのに(かなりビックリする)、感心してしまいます。
アルも宗も、こちらの理性では理解できない部分があって、確かにそこが「美」であったり、魅力のひとつである気がします。

古今東西の猫の不可思議な魅力が知りたい方は、「猫だましい」を是非ご一読あれ。
ただし、「猫だまし」に合うかもしれませんけど。(ポン酢)



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在りし日のアル。
目は銀杏色で瞳は黒に青が入ってエキゾチック、黒い毛並みはツヤツヤしていた。




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待ち伏せじゃないけれど、飛びあがる寸前の宗。
しっぽにジャンプする意志が露れている。
いつも決して爪は立てない。ただ驚かすのみ。

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