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パッシブ短歌

 「秋茄子を両手に乗せて光らせてどうして死ぬんだろう僕たちは」

  堂園昌彦の歌集「やがて秋茄子へと到る」を読んだ。いずれ自分たちは壊れ、死に到り、消えてしまうけれど、あとの世界だけは美しく残ってほしいという作者の祈りのようなものが、根底に響いている気がする。

  社会と強く関わっていこうとするような歌は全くと言っていいほど存在しない。むしろ無力感、絶望感、閉塞感の漂うまるで遺言のような、静かでパッシブな優しさに満ちていて、とてもよかった。(トケオ)

  Photo「やがて秋茄子へと到る」

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