« 瓢太郎 | トップページ | 澤屋まつもと »

瓢太郎2

伊丹万作ら3人が共同ではじめた松山三番町のおでん屋「瓢太郎」は、昭和2年春には開業から1年余で経営不振に陥り、この年の夏はやくも閉店しました。その結末について、伊丹万作が書いた自伝的文章「私の活動写真傍観史」にはつぎのようにあります。 

「かくて私はついにマイナスつきの無一物になった。それはさびしいけれどもまことに身も心も軽々としたいい心持のものであった。いっさいの付属品と装飾を取り去られたのちの正味掛け値なしの自分の姿を冷静に評価する機会を持ち得たことはともかくありがたいことであった。この付属品なしの自分の姿は、それからのちの私の世界観を正す一つの基準として非常に役立つことになった。」
そして、後に映画界に入って名監督となった伊丹万作は常に「数字でいう、性質の符号の装飾を除き去った絶対値だけを永久に友人の中に信じる」と言い続けました。私がホヤケンで接客する際に心がけていることも、伊丹万作のようにその人にまつわる性質の符号をできるだけ取り払ってしまうことに尽きるのではないかと考えています。
  Photo_18

« 瓢太郎 | トップページ | 澤屋まつもと »

ホヤケン」カテゴリの記事

コメント

なるほどcatface

だから隣席の方と、年齢職業関係なく
自然に話せるお店の雰囲気があるのですね~(^^)。

リニューアル後の初コメント!
ありがとうございます!
でも、かわいちゃんの場合は、店の雰囲気というよりも、
ご本人の人好きのするキャラの方じゃないかな~(*^.^*)。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/345020/52047040

この記事へのトラックバック一覧です: 瓢太郎2:

« 瓢太郎 | トップページ | 澤屋まつもと »